2004年05月03日

平成15年 企業経営理論

問題

第1問 下請

製造業や建設業などではとくに中小企業というと下請け的な
イメージが強いかと思います。
また2003年の白書には、サービス業でも下請け構造がみられる、
という記述もあります。
この問題は企業経営理論に入ってはいますが、中小企業政策でも
問われることがあると考えられるので、とくに白書を中心に
まとめられるといいと思います。

さて、選択肢1の株式持合いですが、これは下請けでなく、
子会社のことですね。
また、選択肢4は、日産自動車の例など、切るときはばっさりと
下請けを切ってしまいますし、相見積もり(同じ条件で複数の
会社から見積もりを取ること)など、下請けを切り替えることは
常にアタマに入っているといっても過言ではないので、
取引コスト云々の話は関係ないといえます。

で、選択肢の2なんですが、実際はたしかにコスト的に有利な、
乾いた雑巾をさらに絞るような締め付けを下請けに押し付ける
ことがないとはいえないと思うのですが、診断士学習的には、
中小企業の存立基盤はコスト・リーダーシップ戦略でなく
オンリーワン戦略ですので、これは×ということになります。
また、同じ理由によって選択肢3が正解ということになります。

この選択肢3は、ファイブフォースモデルでいけば、売り手の
競争力にあたると思います。
自分としては、たしかにそういう下請けの企業もありますが、
やっぱり買い手の競争力の方が強くコスト削減要求に何度も
応えなくてはならない企業が多いのではないかな、という気はします。


第21問 生産財市場

生産財の代表として、例えば鉄鋼のようなものがありますね。
自分が直接日常生活で関係しないような問題は、なるべく
例を挙げて考えるようにするといいのかな、と思います。

建設業者が鉄鋼を買ってマンションを建築する、というような
シチュエーションを考えてみます。
選択肢1の購入量が少ない、というのはないですね。
1回1本単位で買うわけなくて、マンション全部分とかを
もっとも安そうな鉄鋼会社から買うのではないかと想像されます。

選択肢2の購入者の数ですが、例えばマンション建築であれば、
鉄鋼を購入するのは、だいたいが規模の経済性が求められる元請けと
考えられるのではないでしょうか。
下請け、孫請けが、鉄鋼を数本ずつ買うとは思えません。

選択肢4も、購入者が少ないということからも、中間流通業者を
とくに必要とせず、メーカーとの直接取引きに近くなると考えられます。
海外の場合、商社なども関係すると思いますが。

選択肢3の需要の価格弾力性ですが、これはある割合価格が
下がった(または上がった)時に、どれだけの割合需要が
増加した(または減少した)か、という意味ですね。
例えば消費財である牛乳を例に取ると、1本200円が10%下がって
180円になると、通常の30%販売量が増加した、という場合、
生産財の鉄鋼の価格が10%下がっても、販売量が5%しか
増加しなかったとすれば、鉄鋼のほうが牛乳よりも需要の
価格弾力性が低い、ということになります。

ま、ちょっとくらい鉄鋼が高くてもマンションを建てるのを
やめるわけにはいかないし、逆に鉄鋼が安くてもそれじゃと
いうのでマンションを建てようということにもならないので、
ある程度の価格弾力性しかないことはわかりますよね。
とはいえ、ここ数年、中国の旺盛な鉄鋼需要のせいで鉄鋼の
価格は上昇しているので、高層ビル/マンションの原価に
悪影響を与えているようですけど。

(2004/11/29)
posted by noumea at 00:00| 東京 🌁| Comment(0) | TrackBack(0) | 診断士過去問 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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